バランスの保ち方が重要
看護師は、世の中になくてはならない職種なので、一生を通して働くことができます。しかし、看護師は女性の割合が多く結婚・妊娠・出産・子育てなど様々な転機があります。看護師として働き続けるためには、妻として、母として、女性として変化していく自分の立場と看護師の仕事のバランスを考えながらライフプランを立てて働きましょう。
看護師の現状
日本では、医療現場で働ける看護師や看護学校で取得できる資格保有者が年間約2万5千人ずつ増加しています。しかし、看護業界は慢性的な看護師不足が深刻となっています。特に施設が充実し病床が多い病院ほど看護師の人口が不足し、看護師一人に対する負担は多くなっています。
負担が増加する理由
年間約2万5千人ずつ資格保有者が増加しているのにもかかわらず、看護師の負担が増加している理由にワークライフバランスの悪さが言われています。ワークライフバランスとは、仕事と生活の調和のことで、女性が多い看護師にとって勤務形態と女性としてのライフサイクルの調和がとれているかが問題になっています。看護師の勤務形態は基本日勤・夜勤があるシフト制で働いています。夜勤などがあると、結婚し子供がいる人にはとても働きづらい環境です。そのため、年間約12%もの看護師が離職しています。この数字は、常勤の看護師の数字なので、パートや派遣を加えるともっと多くの看護師が離職しています。このように毎年資格保有者が増加していても、離職する人も同様に多いため看護師の人手不足は解消されず、負担がなかなか軽減されません。
ライフプランとワークライフバランス
日本の景況は厳しく、自分が希望する就職先に就業できる人は少ないのですが、看護師は深刻な人手不足のため売り手市場になっています。そのため、希望する職場を選べるので、自分のライフプランに合った働き方ができます。職場を探す時は、自分の働きたい医療機関、診療科、配属先の職場、勤務形態、キャリアアップする方法などを考えることが重要です。自分の目的や目標に合わせた職場を選ぶことで、ワークライフバランスを保ち一生働くことができます。
ライフプランを考える
ライフプランを考える時は、気軽にプランを立てましょう。一度立てたプランは必ず実行すると考えていると、精神的にも厳しくなります。プランは、状況に合わせて都度立て直しをするつもりの気持ちでいることが大切です。そして、ライフプランに自分の看護師としてのキャリアプランを重ねると、予め準備ができるので一生働き続けることができます。