託児所付きの職場で働くという手も
女性が子育てをしながら働くのはとても大変です。今は、働きたくても預けられる保育園がなく働けない女性がたくさんいます。日本の待機児童は、地域によって違いますが多い所では隠れ待機児童を含め約3000人もいます。そのため、子育てしている看護師が復職する時は、院内託児所がある所を選びましょう。
院内託児所を利用する条件
小さい子供がいる看護師にとって強い味方の院内託児所ですが、利用するには条件がある場合が多いです。基本的に院内託児所を利用する看護師は、常勤であることが条件になります。特に24時間保育をしてくれる院内託児所の場合は、夜勤が一定以上できること、土日祝日の勤務ができることなどが条件になっています。そのため、パートや派遣社員、時短勤務などの看護師は利用できません。院内託児所がある病院で働くことができれば、保育園問題を抱えることなく仕事ができますが、利用を検討する際には条件をよく調べることが必要です。
院内託児所がある病院
同じ敷地内に託児所がある院内託児所は、仕事の合間に授乳する事ができ、残業で遅くなっても外部の保育園に比べてお迎えの時間など融通がきくのでとても便利です。しかし、どこの病院も院内託児所があるとは限りません。院内託児所がある病院の多くは、病床数が100床以上の総合病院や大学病院です。そして病院が保育者を雇っている訳ではなく、外部の保育業者に委託しています。そのため、経営状況が良好であり病院そのものの規模も大きい病院に限られてしまいます。規模の大きい病院は、2次3次救急を取り扱っている場合が多く、看護師が夜勤をしやすい環境にしているのです。
病院の勤務形態
院内託児所と言っても、全てが24時間保育ではありません。病院によっては時間が決まっていたり、預けられる日にちが決まっている場合もあります。特に土日や祝日、お盆や年末年始などは保育者の確保が難しいので託児所を閉めているところがあります。また、24時間託児所を開いている病院は、託児所があるため子どもが小さくても夜勤のシフトへ積極的に参加させられることもあります。院内託児所があるから安心して働けると思わずに、自分の働きたい環境と託児所の条件が合っている所を選びましょう。
給料と託児所利用料
院内託児所がある所は経営が安定している大規模な病院がほとんどです。そのため、看護師の業務も多く給料も他の病院よりやや高めの設定になっています。病院によって違いますが、平均手取りで25万円〜30万円程です。しかし、夜勤などで夜に託児所を利用すると通常より割高になるため、せっかくの夜勤手当が利用料で消えることもあります。院内託児所を利用するときは、自分の給料と託児所の利用料についてしっかり調べましょう。